美容師へのお祝いプレゼントにハサミ(シザー)を考えている方へ

キクイシザースでは、最近メディアに取り上げられる機会が増えて、「娘が美容師になるので、ハサミをプレゼントしてあげたいんです」という問合せが寄せられます。
この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら「あの人へのお祝いの品にハサミを贈りたい!」と思って見つけられたのではないでしょうか?

美容師のハサミはプロフェッショナルが使う道具なので、まずは本人によく聞いてあげてくださいね。

今回は、少し一般の方向けに
「美容師さんにハサミをプレゼントするには、どうすればいいの?」
という疑問について、ハサミを作るメーカーからアドバイスさせていただきます。

美容師ハサミは・・・プレゼントするのが難しい。

メーカーとして「コレを選んでもらえたら間違いないですよ!」と即答できずにすみません。

美容師さんのハサミはプロの道具。
敷居を高くするつもりはないのですが、美容師さん本人の意見を聞いてみないと難しいというのが本音です。

まずは美容師のハサミについて、なぜ難しいのか?という理由から説明します。
「難しいからお祝いの品には向かないよ!」ということではなく、ハサミのことを少し分かっていただくことで、プレゼントの方法をイメージいただけると嬉しいです。

1.美容師ハサミの相場価格だけで良し悪しの判断が難しい

美容ハサミは5万円以下のものから20万円を超えるものまでピンキリで、「いくらのハサミを選んでおけばよいのか」を値段だけで判断するのが難しいです。
おおむね7~8万円あたりが平均的なハサミの価格帯と言ってよいかと思いますが、もしかするとこの値段を聞いて「どうしてハサミがそんなに高いの?」と思われるかもしれません。

繊細な切れ味を要求されるプロの道具は、どのメーカーでも最終工程では職人の手が必要です。
日本のメーカーそれぞれに独自の技術やノウハウを詰めたシザー作りをしていて、その技術を積み上げてきた歴史もあります。
また、材質によって価格が変わりますが、これも材料費が高いというだけでなく、いい材料というのはやっぱり加工も難しい。つまり、いい材質ほど「手間ひま」がかかる、と言えます。
さらに一般市場に出ている商品とは違って、流通ルートも限られています。

もちろん、その中で各社それぞれの方法でコストを下げる工夫をしていますが…
1丁のハサミがひとりの美容師の手に渡るまでにかかる手間ひまを考えると、適正な金額として最低でも5万円以上、時には10万円を超えるような価格になってしまいます。

同業の私から見ても「5万円前後でこのハサミだと、なかなかしっかり作ってあるな」と思うこともありますが、「この値段以上のハサミをプレゼントしておけば間違いない」と一言では言いきれないのが難しい理由のひとつです。

2.人によって美容師ハサミの用途・求める切れ味・種類が違う

美容師のハサミは、小さいものから大きなものまで、サイズだけでもいろいろな種類があります。
一般的なサイズは5.5インチ~6.0インチですが、数ミリの違いが大きく使い勝手を左右する事も良くあります。
また、ハンドル(ハサミを握るときの持ち手の部分)も、実は同じように見えていろんな形があります。
ひとりひとりの手の大きさ、美容室に来るお客さんの層(男性か女性か)、カットスタイル、新人の方であればお店や教えてくれる先輩の方針によっても、使いやすいハサミ・選ぶべきハサミは違ってきてしまいます。
なかには弘法筆を選ばずで、どんなハサミでもある程度使いこなせる方もいらっしゃいますが、基本的にはちょっとバランスが違うだけでも違和感を感じるものと思って間違いないです。

洋服の好みが合わなければ着てもらえないように(むしろプロの仕事道具なのでもっとシビアに)、ひとくちに美容師のハサミと言っても、人それぞれに合う合わないが分かれるものです。
美容師ではない人から「このハサミを使ってね」とプレゼントされても、残念ながら使ってもらえないかも知れません。

3.美容師ハサミをいつ贈る?プレゼントのタイミングも大切

美容師さんが本当にハサミが欲しいタイミングはいつでしょうか?

美容学校を卒業したとき、国家試験合格のとき、就職がきまったとき・・・
美容室は技術職なので、さいしょはお客さんのカットはせず、アシスタントとしてお店で技術を習得することも良くあります。
勤めているお店によってお客さんや求められるカットスタイルも違うので、自分の手にあった道具をどう選べばよいのか最初のうちは分からない事もあります。


スタイリストとしてデビューし、お客さんを担当するようになってからハサミを購入される方もたくさんいらっしゃいます。
いつも一緒に仕事をする相棒なので、大切な記念日や節目のタイミングに日付や文字を刻印したいという事も良くあります。
受け取る美容師さんの立場で、「いつハサミが欲しいのか?」を聞いてあげることも大切なポイントです。

どのブランドが欲しいのか、どんなハサミがいいのか・・・プレゼントを受け取る美容師さん本人に聞いてみてもらうのがいちばん。

ここまでずっと「難しい」ということを説明してきました。
気軽にプレゼントするにはハードルが高いな…と言われて当然だと、ハサミを作っている私ですら感じています。
正直なところ、ハサミ以外のプレゼントも含めて、本人が喜ばれるものを検討してみてもいいかと思います。

でも、美容師さんのハサミは一生モノで使える仕事道具。
大切な誰かからプレゼントされたら、きっと仕事の励みにもなるはずです

ハサミを作っているメーカーとして一番の想いは、プレゼントで受け取ったあとも長く大事に愛用してもらいたい。
過去に何度かサプライズでプレゼントしたいと相談されることもありましたが、いつも「まずは本人に聞いてみてください」とお答えしています。
贈り物を手に取ったときの喜ぶ顔が見たいという想いもステキですが、ずっと使う道具だからこそ
ハサミを選ぶ時間までシェアして、贈る方と受け取る美容師さんの距離がもっと縮まるきっかけに
していただけると嬉しいなと思います。

とはいえ、美容師のハサミのことをどんなふうに聞けばいいのか・・・?

いきなり聞いてみようにも、どんなものを求めているのか、ハサミにどんな種類があるのか?
美容師のハサミのことはなかなか分からないと思います。
キクイシザースにラインでお問合せいただければ、美容師さんでなくともご相談に乗らせていただきます。
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