最近、「生成AIで作ったこんなハサミを製作できますか?」というお問い合わせをいただくことが増えてきました。
ChatGPTなどの生成AIを使えば、図面が描けなくても、「こんな形のハサミが欲しい」というイメージを簡単に画像にできます。
結論からいえば、AIで作った画像をもとに、オリジナルシザーやOEM製品を「検討する」ことは可能です。
ただし、AI画像をそのまま図面として製作できるわけではありません。
この記事では、オーダーメイドやOEM製作を手掛けるハサミメーカー・菊井鋏製作所が、
AIで作ったハサミの画像をどのように捉え、実際の製品づくりにつなげているのかをご紹介します。
もくじ
AI画像は「設計図」ではなく「コンセプト」
生成AIが描いたハサミを見ると、一見すると完成した製品のように見えます。
しかし実際には、
ハンドルと刃のつながり方がおかしい
開閉すると部品同士が干渉する
指穴や小指掛けの位置が現実的ではない
製造上成立しない厚みや形状になっている
といったことも珍しくありません。
見た目としては完成していても、道具として成立しているとは限らないということです。
そのため菊井鋏製作所では、AI画像を完成図や設計図として扱うのではなく、「こんな雰囲気のハサミを作りたい」というイメージを共有するための、最初のたたき台として捉えています。
AI画像そのものを忠実に再現するのではなく、そこから「どこを大切にしたいのか」「どんな使い方を想定しているのか」を確認していくことが、実際の製品づくりのスタートになります。
実は、普段のオーダーメイドとあまり変わらない
これはAIだから特別な仕事、というわけでもありません。
オーダーメイドのハサミを作るとき、お客様からいただく要望はもともと曖昧です。
「もう少し短くしたい」
「スパッと切れるようにしたい」
「持ったときに軽く感じるようにしたい」
「もっとシャープな雰囲気にしたい」
こうした言葉を聞きながら、刃の長さ、形状、重量、バランス、ハンドルなどに落とし込んでいく。
私たちが昔からやってきたのは、お客様の感覚や要望を、実際に使える道具へ翻訳する仕事です。
AI画像からの製作も、本質的には同じです。
違うのは、これまで言葉や簡単なスケッチで伝えられていたイメージが、AIによって少し具体的な絵になったこと。
画像があることで話は始めやすくなりますが、それだけで設計が終わるわけではありません。
AI画像の「どこにこだわったのか」を読む
むしろ面白いのは、何件かAI画像を見ていると、その画像の読み方が少しずつ分かってくることです。
「この部分はAIが勝手に描いたのだろうな」
「ここは何度もプロンプトを調整して、かなりこだわった部分だろうな」
そんなことを想像しながら画像を見ると、本当に作りたいものが少しずつ見えてきます。
大切なのは、画像を忠実に再現することではありません。
その画像の奥にある、「この人はどんなハサミが欲しいのか」を読み取ること。
そこからご依頼いただいた方との対話が始まります。
「この形そのものが大事なのか」
「持ったときの雰囲気が大事なのか」
「見た目を優先したいのか、使いやすさを優先したいのか」
そうしたことを一つずつ確認しながら、実際に使えて、製造できる形へ設計していきます。
図面がなくても、AI画像からご相談いただけます
「オリジナルのハサミを作りたいけれど、図面は描けない」
そんな場合でも、生成AIで作った画像やラフスケッチ、参考写真などからご相談いただけます。
ただし、AI画像は完成形ではありません。
あくまで、作りたいもののイメージをすり合わせるための出発点です。
菊井鋏製作所では、理美容師向けシザーのオリジナルシザー製作・OEM製作を行っています。
AIで作ったハサミのデザインも、まずは「こんなものを作りたい」というコンセプトとして見せてください。
その画像をもとに対話しながら、現実のハサミへ落とし込んでいきます。
まずはLINEで、画像とご希望をお送りください。




